Cookieとは？
サイトにアクセスしたとき、「Cookieを有効にしてください」というメッセージが表示され、許可してよいものか迷った経験はありますでしょうか。
そもそもCookie(クッキー)とは何か、許可するとどういったことが起きるのか、本記事で解説していきます。
Cookieとは、Webサイトからブラウザ(ChromeやSafariなど)に保存される情報のことです。
サイトを訪れた日時や訪問回数などサイト計測に必要な情報から、サイトの接続を連続的に行うためのセッションIDまで記録されています。
Cookieは許可していいの？
Cookieはどのように使用されているのでしょうか。
たとえばSNSや会員制サイトなどでは、一度ログインをすると再度訪れた際に自動的にログインした状態となっていることがある。
これはCookie内にログインした情報が記憶されており、ログイン済みのセッションID情報が格納されている。
これを基にサーバーへリクエストをしているため、セッションIDが期限切れでない限り、自動ログインとなるのです。
Cookieが許可されていない場合には、セッション情報がブラウザに保存されないためログイン機能のあるサイトを使用することが難しくなります。
このように、Cookieは、Webサイトの使用を便利にしたり、さまざまなサービスの提供に重要な存在となっています。
Cookieを有効にしていないと、Webサイトが正常に表示されなくなってしまったり、ログイン機能のあるサイトを利用できなかったりという不便が生じる可能性があります。
また、Cookieを使うことでサイトに訪れた人がどれくらいサイトに滞在したか等の情報を入手することができるため、企業がマーケティング戦略の一つとして使用することが多くあります。
Cookieの危険性は？
結論から言うと、Cookieを許可することが危険であるということはありません。
CookieにはセッションID等が含まれるため、傍受されたり、改変されたりすると攻撃者がユーザになりすまし、サイトを使用することができてしまいます。
しかし、これは本来ブラウザのセキュリティ機能であったり、Webアプリケーションのセキュリティで守られるべきものです。
そのため、「Cookieを許可したから危険になった」という事象は起きてはいけないのです。
ユーザが快適に安全にWebを使用することが第一であるため、セキュリティに関してはブラウザやWebアプリケーション側に任せましょう。
Cookieがたまると動作は重くなる？
いろいろなサイトを訪れ、その都度Cookie情報が保存されていくならば、Cookieの情報が多くなりブラウザの動きが遅くなるのではないか、と思う方もいるでしょう。
Cookieはテキスト情報なので通常のテキストファイルと変わりません。
Cookieの使用には様々な厳しいルールが存在し、Webアプリケーションを制作する際には、そのルールに則ってどの情報を保存し、どの情報を保存しないかを決めなければなりません。
基本的にはユーザがサイト再度訪れた際に、快適に利用できるようにCookieの設計をすることになります。
テキスト情報であるCookieのファイルサイズは非常小さいため、様々なサイトを訪れ、Cookieがたまってきたからといって、動作が重くなることはほとんどありません。
Cookieの削除方法
Cookieはたまっても重くならないとはいえ、何かのタイミングで削除したいときもあるでしょう。
特に漫画喫茶などの共用PCでどこかのサイトにログイン処理をした際には、帰る前にCookieを削除するようにしましょう。
削除しないままだと、次に利用する人が保存されたCookieを利用してサイトに入ることができてしまいます。
それぞれのブラウザで細かいやり方は異なりますが、今回はGoogle Chromeに絞って削除方法を解説していきます。
- Ctrl + H で履歴を表示する。
- 画面左側の「閲覧履歴データの削除」をクリックする。
- ポップアップの「Cookieと他のサイトデータ」にチェックを入れる。
- データを削除をクリックする。
上記の方法でCookieを削除することができます。
まとめ
CookieはセッションID等を保存する機能であり、ユーザが快適にWebを使用できる仕組みとなっています。
Cookieを許可しないと、ログイン処理を必要とするサイトは使用することができません。
また、Cookieを許可したから危険になるということはありませんので、安心して使用してください。
共用PCを使用したときには、最後にCookieを削除することをお忘れなく！